22回 やつしろ全国花火競技大会
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観覧記

日時

1017

場所

熊本県八代市


いよいよ待ちに待ったこの日がやってきた。遠方への外出が不可能な私にとってやつしろは唯一全国各地の業者の玉を見ることができる大会なのだ。天候も問題なくよかった。

今年は場所取りを頼める人がおらず自分でとるために昨年より早めに会場へむかった。1時に八代着の電車はそこまで混雑しておらずまだ余裕かなと思いきや、いつもの場所はすでにほぼ場所取りされている。この時間でいけたのはおととし観覧したポイントと対岸の一番奥。今日の風向き予想を考慮しておととしのポイント付近に決める。それからは顔なじみの西日本在住の愛好家の方々に挨拶して回る。その時間は日本製紙の煙突から吐き出される煙はほぼ西よりの風にのって流れている。これは予想通りで、打ち揚げ時間にどう変わるかがかなり話題にのぼった。そんな話をしているとあっという間に時間が過ぎ、打ち揚げ1.5時間前に確保した場所に戻る。周囲には結構な人が来ていて、明らかにおととしより人が増えている。やつしろも有名になったものだ。私のいた場所にもかなりの数のカメラを構えている人がいたがほぼ写真愛好家のようで、私のような人種はおらず、やつしろ至上初の一人観覧となった。結果的には今回の場所は正解だったと思っている。一人で見るのも慣れているし。

開始時間が近づくがどうも放送が聞こえにくい。昨年と同じ中洲にラッパ型スピーカーが設置してあるが音が小さいのか向きが悪いのか。今回は最近買ったwalkmanFMが聞けるのでそれでずっと聞きながら観覧した。FM放送も以前は会場の音のみを拾っていたので音楽付のときにFMの音はワンテンポ遅れていやが、今は音源が同じになっているようでタイムラグ無しで聞ける。FMを聞けるものをお持ちの方はぜひFMを使用することを薦めます。会場の放送設備で聞くより花火を楽しめます。

打ち揚げは今年より一部が変更になっている。撮影の予行演習として、また紅屋青木煙火店製の良玉を見られていたレクチャー花火と2部余興の15号玉がなくなっていた。代わりなのかはわからないが最後に7号玉30連発が新設されていた。

オープニングは昨年同様ナイアガラ+スターマインで、スターマインは玉数も多く豪華なスターマインだった。揚げ方は唐津で夏に見たものに似ているのであそこの業者かな?ナイアガラはおそらく特別花火という位置づけだと思うので来年はどうなるのか。というか今の内容から削るならナイアガラであってほしいという個人的願望だけど。それから標準玉を経て競技へ。標準玉は昨年まではなんでこんな玉をというものが多かったが、今年はそれなりの玉を用意していただいたようでよかったです。

競技の本州業者分は写真を見ていただいて、自分の感想は省略。九州勢のスターマインだけ思ったことを少しだけ。今回優勝の六葉煙火は矢継ぎ早に玉を繰り出し、明らかに賞を狙いにきているなと感じた。リズミカルなトラ打ちも効いていたかな。自分的には打ち揚げ密度が高い故に途中で揚がっていたいい玉が目立たずもったいないなと思った。でも、全体の演出は六葉煙火の近年の作品の中では一番よかった。太洋花火は打ち揚げ方が他の業者とは違いなかなか面白い作品だった。同じ曲で出品されている土浦のものより格段によくなっている。私はこれぐらい玉数を絞った方が好きです。ただ、今のやつしろ(九州)では受けがよくないと思う。それでも今後もこういう内容で続けてくれるといいと思う。高田花火は昨年の出品作がよすぎたので、それを受けての期待が高すぎて今年はちょっと最高とまでは思えなかった。打ち揚げテンポもよく、玉も素晴らしいのだけど何か物足りない。今年は九州各業者とも甲乙つけがたいくらいレベルが高くよい年だったと思う。特に触れておきたいのが柿園花火で、昨年まではいつもよくわからない内容だったが、今年はセピア調をテーマに瞬間瞬間に揚がっている玉の種類を絞った非常にシンプルながら悪くない内容だったと思う。競技大会だし入賞は厳しいと思うが、観客を喜ばせることはできる。こういった玉で勝負が厳しいところは演出でいくのも悪くはない。

終了後は花火愛好家の方に熊本駅まで送っていただいたおかげで、電車待ちで疲れることなく帰宅することができた。


 

写真は別ページです

 

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